POKKUN's Life

クワガタ・ゲンゴロウ・小動物飼育など

タイキビ幼虫飼育2011のまとめ

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皆様、新年が明けまして随分経ちましたがお変わりありませんでしょうか?
POKKUNは例年通り、仕事に追われてヘロヘロでした
奇跡的にこの週末は少し余裕ができましたので、4ヶ月間もほったらかしておりましたPOKKUN's Lifeをこっそり更新致しますP ゚ω゚)ノ

今回はタイ産のCybister属ゲンゴロウ、略してタイキビの昨年度幼虫飼育記をなんとかまとめたいと思いますm(._.)m ペコリ

一昨年に引き続き2シーズン目の飼育が終わったわけでありますが、結果は散々なものでありました Σ(゚Д゚)ガーン
数字が小さくて随分見づらいかとは思いましたが、せっかくなので管理表を掲載してみました

左から順に補足説明させていただきますと、

1.生まれた幼虫の名前代わりの管理番号
2.孵化した日
3.初令幼虫だった日数(−は死亡、以下同)
4.2令幼虫に脱皮した日、赤は2令になれなくて死亡した日
5.2令幼虫だった日数
6.終令幼虫に脱皮した日、赤は終令になれなくて死亡した日
7.終令幼虫だった日数
8.強制上陸した日
9.上陸してから羽化まで(地表に出てきた日ではない)にかかった日数
10.羽化した日(露天掘りにて全頭確認) 、赤は死亡日
11.孵化から羽化までにかかった日数
12.羽化サイズ(単位mm)※素人計測w
13.オスかメスか

といった感じですm(._.)m

16頭もの幼虫を誕生させられたのに、羽化出来たのはわずか5頭というとても残念な結果で終わりました
初令幼虫の死亡が目立ちますが、これは餌の確保が難しかったことが大きいと思われます

今回の飼育では、ワラジムシ、アカムシ、ヤゴを使用したわけですが、やはり成績がいいのはヤゴです
ヤゴの大量確保が出来た8月以後に孵化した初令幼虫の死亡率がとても低いことからもわかる結果です
しかし、前半の2頭の♀たちは初令時の主体の餌がワラジムシでしたから、しのぎの餌としては一応可能だと思います
一方、ホンゲン等では問題なく食らいついた魚類は全く口にしませんでしたので、タイキビ飼育には魚類は使えないということもわかりました
経験上ゲンゴロウ類は無事羽化できた個体であっても、適正でない餌を大量に与えた個体は短命傾向だと思っています
羽化後現在まで、一昨年前に羽化した3頭を含めほとんどが元気にしていることからも、やはり幼虫の餌としてはヤゴの大量確保が大変重要だと感じた結果となりました

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むしろ今回、上陸後に死亡した個体数が多かったことが想定外でした
今までの経験では、大型ゲンゴロウ類の上陸後の死亡はほとんどなかったからです

前回の記事で長い時間前蛹をやっていたNO.8の個体は、蛹にはなれたもののその後羽化することなく★となりました Σ(゚Д゚)ガーン
前蛹の状態で掘り出してしまった結果、再度蛹室を構築させてしまったことで余計な体力を使わせたことが原因かもしれません

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前半に羽化した個体は全て♀でした
死亡した先のNo.8も写真の前足から♀と判りますなw
ホンゲン同様、前翅には密にしわがあるのが特徴です

羽化サイズは全頭平均しても34mm前後と、ホンゲンよりやや小振りです
飼育経験がありませんけどヒメフチトリゲンゴロウの飼育サイズがだいたいこのくらいと聞いていますので、フチトリゲンゴロウより小振りの種なんでしょうなw

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以前公開の記事、『かわいそうな子』で★となったNo.5とNo.8を除けば、上陸後死亡したのは4頭中2頭、羽化出来た残りの2頭も土中日数が前半の羽化個体に比べ1週間〜10日ほど長くなっています

クワガタやカブトの飼育をされたことがある方なら前半羽化が全て♀、後半は全て♂と性別が違うことが日数が伸びた原因という見方をされるかもしれませんが、雌雄の形状やサイズが全くといっていいほど変わらないゲンゴロウ類ではあてはまらない、とおいらは考えています
過去の記憶ではそんな顕著な変化は感じたことがないだけ、という適当な推測ですけどw

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土中で★となって発見された姿はいずれも幼虫の姿のままでした
もちろん蛹室は作成されており、長い時間その中でがんばったにもかかわらず変態出来なかったといったところです
ゲンゴロウ類は完全変態の昆虫ですから、土中では幼虫〜蛹〜成虫と2回の脱皮を要します

それには必要な酸素要求量があるとどこかで読んだことがあります
小難しいことはともかく、この要求量を提供するのに重要なのは飼育温度です
クワガタの飼育では幼虫の低温飼育などが推奨されていますが、蛹化や羽化のタイミングでこの温度をクリアしていない場合、やはり★となってしまうことは多々経験しておりますので、蛹化や羽化の際、温度が重要なのは間違いないと断言しちゃいます( - _ - )

今回のタイキビ幼虫は専用の虫部屋で飼育していましたが、10月半ばからは気温が25℃を下回る日も結構あったと記憶しています
それまでは同じ部屋で飼育しているクワガタ幼虫の菌床の劣化を考慮して26〜27℃で空調管理していましたが、気温が25℃弱くらいまで下がったことは菌床にとっては好都合でしたから、空調を止めてしまっていたのです

まさかこれがタイキビの蛹化に影響があるとは考えていませんでしたが、どうも要求温度が高かったのではないかと現在は考えています
検証個体が少ないのであれですけど、次回があったら上陸時点で30℃程度が維持出来る環境を提供する予定にしています

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なんとか羽化できた♂は今日も元気に加温された屋内水槽で泳ぎ回っています
現在飼育中のタイキビは3世代あわせて♂5、♀3であります

今年は早めに産卵を促して、8月中に全個体上陸が理想かな〜とか考えていますけど、はたして計算通りになりますでしょうかね〜ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ

おしまい

 

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