クリスマス・イブ
今日はクリスマス・イブ。
サンタクロースを待ちきれず、布団の中で興奮して無理矢理目を閉じていたPOKKUN's SON(大)もようやく寝ついたところで書いています。
実はさきほどのニュースで、元タレントの飯島愛さんが亡くなったことを知りました。
特別なファンでもなかったのですが、彼女の死にはとてもショックを受けています。
思えば10数年前、大学受験に失敗したおいらは居心地の悪い実家をなんとかして離れるため、住み込みで奨学金をもらえる新聞奨学生制度を利用して上京し、狭い風呂なし4畳半にて新たな生活を始めました。今思えばとても貧しい暮らしでしたが、自由を得たおいらは毎日が楽しくて仕方がありませんでした。
そしてその生活にも慣れてきたある日のこと、新聞専売所からすぐにあるとても小さなレンタルビデオ屋さんにて新人AV女優のサイン会が行われるということで、先輩と一緒に色紙を持って並んだことがありました。
その女優さんが飯島愛さんでした。
ちょうど発売したばかりのデラべっぴん(地元名古屋弁ではデラとは超の意、つまり超べっぴんという意味だと当時は思っていましたw)に新人女優として特集を組まれていたのをチェックしていたおいらは、本人が来るということで迷うことなく並んだわけですが、当時サイン会に訪れていたのはほんの数人から十数人程度だったと記憶しています。
そんな彼女もいつしかテレビタレントに転身、その後の活躍はみなさんもご存知の通りです。
しかし突然の引退、そして今日。
挫折して上京してきたおいらはけして貧乏な家庭に育ったわけではありませんが、それでもシロガネーゼが闊歩する場所でジャージ姿で新聞を配る姿は、誰が見ても小汚い貧乏人に写ったでしょう。
その悔しさをバネに出来たかどうかはわかりませんが、そんな経験を経て今のおいらがあります。
時を同じくして子供の頃に育った環境が良く似ている同世代の彼女がAVデビューし、やがて成功していく過程を見ていた頃、ある種羨ましく思ったこともありました。
しかし今日、そのあまりに寂しい最期を知ってしまいやるせない気持ちでいっぱいです。
これを書き終えたサンタクロースは、せがまれていたクリスマスプレゼントをそっと我が子の枕元に置くでしょう、彼女のことを考えながら。
今度の土曜日はその新聞奨学生時代の仲間と忘年会です。
きっと彼女の思い出話をするのでしょう。
さようなら、飯島愛。