POKKUN's Life

クワガタ・ゲンゴロウ・小動物飼育など

ゲンゴロウシンポジウム


今週日曜日は、相模原市立環境情報センターにて行われたゲンゴロウシンポジウム、

“どこに行ったの?ゲンゴロウ

に一家揃って行って参りましたP ゚ω゚)ノ

シンポジウムとは、
一般的に研究結果を発表する場ですから、通常小さな子供を連れて行くのはかなり邪魔&迷惑なことでありますが、そんなことは (゚ε゚)キニシナイ!!

いや、迷惑はかけないようにした気がします・・・(汗)
当日は13時スタートにも関わらず、10時半に着いていたりしますけどw

それでは続きでその模様を公開です〜
実はおいらはシンポジウムに参加するのは今回が初めてです(〃▽〃)

なので、おっかなびっくりで会場に入りましたw
おっかなびっくりで入ったので、会場内では一番後ろのはじっこの席に座りましたβακα..._φ(゚∀゚ )アヒャ

写真は発表が始まる前の会場内の様子

今回の主催は、NPO法人 神奈川ウォーター・ネットワークという神奈川県内の各地で淡水魚を中心とした調査・保全活動を行われている団体です
そして、共催として千葉シャープゲンゴロウモドキ保全研究会Σ(^▽^;)
その名の通り、希少なゲンゴロウ保全活動を行っている団体であります

そしておいらはこの写真を撮った後、やっぱり落ち着かないのでいつでも逃げ出せるよう入り口付近に陣取り直しましたv( ̄Д ̄)v



今回のシンポジウムでは、ゲンゴロウを中心とした発表ではありますが、基本的にはそれら希少な生き物たちの置かれている現況と、それらを保全するための取り組みなどを多角的に分析しながら複数の方々からの発表となりました


写真は、『水生昆虫の概要および全国での状況』
というプログラムの中で出てきた一コマ

水生昆虫には、釣り餌で使われる通称カワムシとよばれるカワゲラなどの幼虫のほか、トンボやホタルのように幼虫時代を水中で過ごすものも含まれます
そして、一生(完全変態の種は蛹時代は土中)を水中で過ごすタガメゲンゴロウももちろん水生昆虫です

おいらはこの写真の中ではミズスマシとシマゲンゴロウ以外、本物を自然の中で見たことがありませんし、半分以上その存在すら知りませんm(._.)m
いやー実に多様な水生昆虫がこの日本には暮らしているんですね〜

しかし認知度が低すぎることもあってか、例えば特別天然記念物が複数種生息しており、昔から自然環境に対して意識の高い行政で知られている西表島のような場所であっても、人知れずその生息地が開発されてしまい、絶滅に瀕している種がいるのも現状なのだそうです

そして、認知される前に絶滅させてしまった生き物もきっといるはずです



こちらは、『神奈川県における水生昆虫の危機的状況』の一コマ

現在、古き良き日本の里山の自然を取り戻そうという活動が全国各地で行われています
そして、既に失われてしまった場所にそれに近いものを復元しようという活動も多く聞きます

特に有名なのがホタルをやメダカを使ったビオトープです
前者の場合はともかく、後者の場合では既に絶滅してしまっているため、遠く離れた様々な場所からそれらホタルやメダカを持ち寄って復元をしているところも多数あるそうです

しかし、現在までの研究で遺伝子の地域的な差異が認められていることは世間一般にあまり知られていません

以前もこのブログで同じことを書きましたが、自力で海外を飛び回る力を持った人間は、自らの意思で外国人との間に子孫を作ることが出来ます
しかし、おなじ生き物であってもその移動能力を超えた交雑を人間がわざわざ行うという行為はそれとは全く意味が違います
彼らがそれこそ何万年とかそれ以上の長い年月をかけて自然に進化して行く過程を、わざわざ壊していると認識する必要があります
よかれと思ってやっているその行為が、本末転倒になってしまっては悲しいですな

別産地の個体や、人間に飼われて野生の本能を失った個体をたくさん放って、その結果生き物たちがたくさん増えた、というような結果が早く見える活動は実感があって楽しいかもしれませんが、それは実は環境保全ではなく自己満足でしかないということだと思います

その地域に根付いている生き物たちは姿形こそ同じであっても、違う場所の個体は別の生き物だというくらいの認識が必要なのかもしれません



そして、バサーのみなさんお待たせしましたw
オオクチバスアメリカザリガニといった侵略的外来生物による影響についてもしっかりと聞いて参りました (。・x・)ゝ

こちらは最終公演『水生昆虫の保全にむけた取り組み』の一コマ

煽っておいてなんですが、オオクチバスについては散々書いたのでもう今日は書きませんヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ
その影響の大きさはもう有名でもありますし、きっとご存知の方も多いでしょうからw

代わりに今回の公演の中でおいら個人が最も驚いたことが、この一コマにあります

アメリカザリガニが水生昆虫を絶滅させた事例”ド━(゚Д゚)━ ン !!!
捕食圧のみに留まらず、水域全体の環境さえも変えてしまうとはとんでもない影響力ですな Σ(゚Д゚)ガーン

ちなみにシンポジウム開催の数日前に、以前公開しましたアナゴカゴを使った捕獲作業が行われ、実に何千というザリガニが駆除されたそうです
わずか10年足らずの間に恐ろしい繁殖能力ですなΣ(゚Д゚;エーッ!
そしてその中には、ペットとしても流通している色彩変異個体の青いザリガニがいたそうです(´・ェ・`)

生き物は最後まで責任を持って飼いましょう
野外に捨ててはいけません
どうしようもないときは・・・保健所に電話すればいいのでしょうか?
うーむ誰か教えてくださいw



シンポジウムでは、公演のほかにも別室にて様々な展示物がありました

今回の主役はゲンゴロウですが、主催の神奈川ウォーター・ネットワークの活動で明らかになった様々な淡水魚や貝についての内容など、おいらの全然知らないお話が多数展示されていて、それはとても勉強になりましたw

ちなみに野生のホトケドジョウの寿命は約1年とのこと
最近我が家の睡蓮鉢でも彼らの姿が見つからなくなって1ヶ月ほどが経ちました
メダカなどもそうですが、飼育下では寿命が大幅に延びることがあるのでしょう
我が家に来て約3年間、ついにその寿命を全うしたのだろうと思います

さようなら、ホトケドジョウブラザーズ( ̄ー ̄)/~~



こちらはもうみなさんおなじみの、『泳げ飛べ歩け!』の管理人、そーるわん氏発表のポスター

あいかわらずの美しい写真と、あいかわらずのそーるわーるどが炸裂した文章ヽ(´ー`)ノ
うーむ、独創的です
そして彼は間違いなく芸術家ですな
天才です、脱帽。



そしてこちらは美しいトンボの数々

ちょっとお知り合いのI.Tさんの発表物です
トンボの写真展なんかも開かれていたんですね〜、びっくりしましたw

彼らもまた、どんどんと数を減らしているのはゲンゴロウと変わりません
いままで見たこともない美しく大型のトンボが、この日本にはひっそりと生きているんですね〜

以前ザリガニ駆除に訪れた公園でも、見たことのない様々なトンボを見かけました
名前がわからなくて残念でしたけど(´・ェ・`)

それにしても、空を飛んでいるのでなかなか手に取って観察する機会のないトンボを、瞬時に見分けられる人ってすごいですね〜



こちらは水生昆虫の生体展示水槽

神奈川県では既に絶滅したとされる、ゲンゴロウ(ホンゲンゴロウ)、タガメ、シャープゲンゴロウモドキをはじめ、クロゲンゴロウ、シマゲンゴロウコオイムシ、ガムシ、タイコウチミズカマキリ、クロスジギンヤンマのヤゴが展示されていました

朝早くに到着したPOKKUN一家は、頼まれもしないのにこの水槽の展示をちゃっかりお手伝いさせていただきましたw

「この一家なにもの?」
と思われたスタッフの方、

「はじめまして、POKKUNとその仲間たちでございます」(´∀`*)ウフフ
ってここで自己紹介してどーする( ゚Д゚)ドルァ!!
いまさらですけど、もし見てくれていたらってことでw



最後はこの生体展示水槽の中でも、もっとも見る機会が少ないであろうというか、この機会に見なかったら多分2度と見ることのできない人が多数いたであろう、というほどのシャープゲンゴロウモドキの写真ですm(._.)m

頭にゲンゴロウモドキの仲間特有の赤い三角形マークがありますね〜、わかりますか?



というわけで、“どこに行ったの?ゲンゴロウ”の模様はいかがでしたでしょうか?
今回のシンポジウムは非常に内容が濃く、まだまだ書き足りないこともいっぱいありますが、もう文章を書くのが一杯いっぱいになってきましたのでこのくらいでご容赦くださいm(._.)m


では最後にひとつ質問ですP ゚ω゚)ノ

なぜゲンゴロウ類を保全しなければいけないと思いますか?

このシンポジウムでも環境の指標であるとか、食物連鎖の上位だからとか、はたまた食の安全の象徴的生き物だからとか、研究者らしい様々な理由が述べられていました

それらはとても大事なことですね〜
でも、ひとつだけつけ加えさせてもらうなら、



おいらのためP ゚ω゚)ノ


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 ↑投票ボタン 本物のゲンゴロウを手に取りたいと思う未来の子供たちのためにも、ってことですよ〜m(._.)m