本土ノコの割出し
今日はノコギリクワガタです
前回の記事から実に2ヶ月以上が経ってしまいましたな〜
では、ずいぶん時間が経ってしまったのでちょっとおさらい (。・x・)ゝ
今年のある夏の朝、眠気眼のおいらの枕元になぜかやって来たノコギリクワガタの♀
我が家の隣には細々と残されたカブクワたちの生息地があるのですが、おそらくそこから飛んできたのでしょう
しかしとうとうこの夏から、近所の子供たちに彼らの小さな楽園は見つかってしまったようです
毎日のように行われる過度の採集圧には、もともと生息数の少なかった彼らは耐えられないかもしれません
「もしかしておいらに助けを?」(・∀・)ニヤニヤ
こうして、ありえないほど勝手な解釈をしたおいらは、久々に本土ノコギリクワガタの繁殖にトライするのでありました〜つづく
と、いった感じでしたm(._.)m
そして月日は流れ、去る9月10日に、たまたま表面に出てきているところを発見した♀はその時点で取り出し、しばらくの間は♂の重千代二世(仮)とともに仲良く暮らしていたのですが、先日、名前を与えられることもないままその生涯を閉じました(-ι-З)ナームー
しかし、すでに彼女の子孫がこのコバエシャッター(小)の中で誕生しているはずです
というわけで先日の13日(祝)に行った割り出しの様子を、続きでご覧くださいませ〜m(._.)m
実は♀の取り出しをした時点で、もうケース越しに何個かの卵を確認していたおいらは、その幼虫飼育のためとりあえず菌糸ビン10本を購入、1ヶ月以上常温で寝かせていましたw
あ、常温といっても、基本的に26度を越えないエアコンを効かせたリビング(いろいろ飼っているもので。。。)で管理していたわけです
おいらは過去のノコギリクワガタ繁殖時にはすべて発酵マットを使って羽化させておりましたが、今回は、いい加減ビンにマットを詰める作業から開放されたかったので、うそ、菌糸ビンでの飼育結果を検証してみたかったので、このブログでも公開しておりました、オオクワガタやタランドゥスオオツヤクワガタの羽化実績に大変満足させていただいたメーカーさんのものを使用させていただくことにしました
きのこの山『WISH-A』名前がDAIGOな感じですけど、(・ε・)キニシナイ!!
ところでおいらはこの菌糸ビンを、何を隠そう過去には一度も使ったことがありません
その最大のポイントは、オガコにあります
��( ̄□ ̄;)ナント!!えのきベースの菌糸ビンなのであります
過去に使わせてもらった国産オオクワガタ時のWISH-Aはくぬぎ100%のオオヒラタケ菌床でしたし、タランドゥスに至ってはカワラ菌床ですから、もっと性格が変わってきます
そして今回あえて初挑戦したのにはわけがあります
ホームページの解説によればこの“えのきベース”の利点は“菌糸の持ちが良い”とのことです
過去に行った幼虫飼育の観察では、ノコギリクワガタはオオクワガタなどに比べてそれほど大食漢ではありませんでした
ちなみに♂の3令幼虫であっても10g前後程度にしか育ちませんでしたので、5g程度のメスに至ってはこの菌糸ビン1本で羽化まで持っていこうと考えています
なお、15gの幼虫であっても60mmをオーバーする立派な大歯型になりますP ゚ω゚)ノ
しかし、羽化までの時間は最低でも半年〜1年はかかります
そこで今回菌糸の持ちがいいというフレーズを信じ、なるべくビン交換をすることなく楽しよう、うそ、なるべくストレスを与えることなく飼育してみようという作戦なのでありましたw
あ、ちなみにサイズはすべて、PP850cc@250円(税抜き)であります (。・x・)ゝ
それではいよいよ、繁殖ケースのフタを開けてみましょうP ゚ω゚)ノ
なんか埋め込んであった産卵木が掘り出されています。。。
犯人はおいらですけどw
写真を撮る前に勇み足的にやってしまいましたm(。・ε・。)mスイマソ-ン
本当はしっかりと埋没していましたけど、少しだけ表面に露出していた材のわき、マットの部分に、直径1cmほどの穴が2箇所ほどあいていました
きっと材を足がかりにして、マットにもぐっていった母ノコが掘ったものでしょう
この坑道は、ヒラタクワガタの繁殖セットなども見ることができます・・・ってちゃんと写真撮っとけ・゚・(ノД`)ヽ(゚Д゚ )ゴラァ!!
ちなみに白い粉のように見えるのは無数に沸いたトビムシΣr(‘Д‘n)
残念ながらコバエシャッターからも逃げ出すことができるほど小さいです(´・ω・`)
とりあえず、この産卵木をどけたところ、
早速1頭 発見(*゚Д゚) ムホムホ
2令中期くらいかな?ヽ(´ー`)ノ
さらにどけた産卵木にもw こいつもまた2令ですねP ゚ω゚)ノ
この産卵木には写真のような大きな穴が開いていました��( ̄□ ̄;)ナント!!
おいらの持っている知識によればノコギリクワガタは普通、土中の朽木表面に産卵するはずです
また、人工的に産卵させる今回のようなセットの場合では、ケースの内側面にも行われます
これはもしかしたらプラスチックのケースが硬いため、土中に埋没している朽木に見立てているのかもしれません
したがって、オオクワガタやタランドゥスオオツヤクワガタのように材内部に自ら穿孔し、そこに産卵するということはないはずです
ということは、この穴を掘ったものの正体は母ノコではないということですな、たぶんw
とりあえず、この穴を辿っていきたいところではありましたが、なにしろ材のあちこちに幼虫が掘り進んでできた食痕が目立っていました
穴にこだわっていると、うっかり気づかずに小さな幼虫をつぶしてしまいそうな勢いです
そこで、材を力任せにまっぷたつに裂いてみましたw
おびただしい食痕の入った産卵木はそれに沿って割れてくれるので、幼虫をつぶさずに済みます( - _ - )イイ!
十分に寝かせていたコナラの産卵木はとてもやわらかく、いとも簡単にご覧の通りですP ゚ω゚)ノ
穴の延長ではない場所から、またまた複数の2令幼虫が現れました
そして、先ほどの穴の主も回収してとりあえず割り出し終了〜
正体は加令してまだ間もない3令幼虫でしたw(写真ケース左下角に写っている個体)
初令〜3令まで合計21頭の幼虫が確保できましたヽ(´ー`)ノ
写真は、今はなき奈良オオクワセンター東京事業部で売っていたルアーケース
このルアーケースは、羽化後半年以上休眠に入るノコギリクワガタの新成虫用の管理のためにずいぶん前に購入したものです
プリンカップより様々な点で楽チンです
ひとつ持っていると何かと重宝しますので、是非一家に一個欲しいところですなβακα..._φ(゚∀゚ )アヒャ
用意した菌糸ビンが全然足りなかったので、早速インターネットで注文しましたw
とりあえずビンが到着するまでの間、ルアーケースの11頭の幼虫たちはこんな感じで勘弁してもらうことにしますm(._.)m
菌糸ビンの上部のオガコを肩口まで取り除いた時に出たものを、上からまんべんなく振りかけてみました
というわけで、ここで一旦作業は終了です
割出しの残骸はマット共々プラケースに戻し、さらに先ほどの菌糸ビンから出たオガコのあまりもぶち込んでおきましたw
おいらは結構几帳面なのか、過去に見落としていた幼虫が出てきたことはありませんv( ̄Д ̄)v
しかし油断は禁物です
念のため、見落としていた幼虫がいても生き長らえられるように毎回1ヶ月ほどこのような状態で保管します
最後に今回の産卵セットで気づいたことを少々P ゚ω゚)ノ
それは、割出し前の観察ではプラケースの内壁面に産卵を確認していたのにもかかわらず、マットから幼虫を発見出来なかったことです
正確に言えば最初に発見した幼虫は産卵木をどかした場所、つまりマットで発見出来たわけですけど、少なくともマット内の産卵は複数個確認出来ていたので、数はやはり合いません
おそらくノコギリクワガタの幼虫は、マット内もしくは材表面で孵化した後、すぐさま材内部に穿孔するのだと思います
でも以前はマットのみで産卵出来ていたし、やっぱり結構アバウトな性格なのかもしれませんな、
ノコギリクワガタって。
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