ヒラタの♀を同定する

皆様こんばんは〜P ﾟωﾟ)ﾉ
ここ数日、東京は梅雨の中休みでしたが、明日からは再び梅雨空が戻ってくるみたいですなw

そんな天気を敏感に察しているのでしょうか、今日はいつにも増してクワカブが自宅マンションへ飛来していました Σ(＾▽＾；)

この写真は先ほど玄関前に落ちていた、今年２頭目のホンドヒラタクワガタの♀です
♂はかれこれ20頭ほど見かけていましたが、不思議と♀は少ないです


ところで、クワガタの♀って見分けるのが難しいと思いませんか？

♂のような立派な大顎があればその形状で同定も容易ですが、そんな♂たちに比べてはるかに体も小さく、またコクワガタやスジクワガタ、そしてこのヒラタクワガタのように、同所的に分布しているドルクスに属するクワガタの♀は色も似ていて、「同じにしか見えない」って方もいらっしゃると思います

そこで今回はそんな中ではおそらく一番人気が高く（オオクワガタは普通に捕れないので除外）、でもコツさえつかめば簡単に同定出来る、ヒラタクワガタの♀を観察してみようと思いますP ﾟωﾟ)ﾉ
こちらは真上から撮ったホンドヒラタクワガタの♀です
ホンド、とわざわざつけているのはこのほかにも日本には様々なヒラタクワガタが生息しているからなのですが、離島や一部の場所を除き文字通り本土に生息しているヒラタクワガタはこれ一種です

ただし、同じ本土であっても地域によってその最大値や♂の大顎の形状が違い、地域個体群の遺伝子は見事に分かれているということも確認されているので、同種であっても、ほかの産地のホンドヒラタクワガタを野外に放つのはやめましょうP ﾟωﾟ)ﾉ

おっと脱線してしまいましたが、♀の同定でしたw
きっと最も良く目にするコクワガタの♀との違いを知りたい方が多いんじゃないかなーと勝手に推測しますので、そんな目線で解説します (｡･ｘ･)ゝ



最も見分けやすいポイントは前足のけい節と呼ばれる部分だと思います
この写真がそのけい節を拡大したものですが、この部分が非常に太いのがヒラタクワガタの♀の最大の特徴です

ここでもう一度上の全身写真をご覧下さい
中足や後足に比べてもずっと太いのがわかるかと思います



こちらは上翅の拡大写真
このように拡大してみて見ると非常に細かい点刻があるのが判ります

しかしこの点刻は、オオクワガタをはじめ、ほかのドルクスに属するクワガタたちにもあります
その深さや幅などに違いがありますが、ここでは説明が難しいので詳細は省略m(._.)m

ちなみにヒラタクワガタの♀ではほかのクワガタと比べてほとんど目立たないため、ぱっと見では上翅を含め、体全体が同じように黒く見える場合が多いです

しかし野外で採集した場合では、土が付いていて判りづらかったり、暗がりで色がよくわからなかったりするので、やっぱり前述のけい節で見分ける方が簡単だと思いますP ﾟωﾟ)ﾉ



今度は同じクワガタをストロボなしで撮ってみました

やっぱり上翅は真っ黒に見えますねー
で、前足のけい節の太さが目立ちます

これであなたもヒラタマスターP ﾟωﾟ)ﾉ



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