POKKUN's Life

クワガタ・ゲンゴロウ・小動物飼育など

アメリカザリガニ駆除


世間は夏休みまっただ中ですな〜

暑いこの時期は子供たちも水辺で遊ぶ機会がグンと増えますねw
海辺の海水浴、小川で水遊びなど、ちょうどお盆休みとなるこの時期なら、昔に戻って子供たちとザリガニ釣りなんかを楽しんでいるお父さん方もきっといらっしゃるのではないかと思います(´▽`*)

実はおいらも今日は写真のアメリカザリガニを捕まえて参りました (。・x・)ゝ
とはいっても、今回は楽しむために捕ったわけでないところが悲しいところであります

そこで今日は、アメリカザリガニについて書いてみたいと思います
長ーくなるのでどうぞ最後までよろしく〜P ゚ω゚)ノ


みなさんもご存知の通り、この生き物は名前にもあるように遠くアメリカ合衆国からやってきた外来生物です
もともとは戦前に食用のために移入されたウシガエルの餌として輸入されたものが逃げ出し、さらには人の手を介して瞬く間に日本全国に広がったそうであります

アメリカザリガニが日本に入って来てからもう80年になろうとしているわけですから、現在の日本人にしてみれば、ほとんど見られなくなったニホンザリガニよりもはるかになじみ深く、また赤く大きなはさみを持った個体は見応え十分で、子供たちにもとても人気があります

しかしこのアメリカザリガニは、他の日本古来の生き物、それは植物から昆虫、カエル、魚にまで至る水生の小動物をどん欲に捕らえて食べてしまうという、とても恐ろしい侵略的な性質をもっているということはあまり知られていません

そこで、本日はアメリカザリガニが侵入していない残された豊かな日本の自然を交えながら、アメリカザリガニの駆除について考えてみたいと思います〜P ゚ω゚)ノ
他の小動物を食べてしまう外来生物として思い浮かぶのは、特に有名な通称ブラックバスと呼ばれるオオクチバスブルーギルなどの肉食魚がありますが、実はそれら以上に深刻な被害をもたらす生き物としてアメリカザリガニを思い浮かべる方はほとんどいらっしゃらないかと思います

実はおいらも最近まではそうでしたw
このブログを通じて出会うことが出来た、希少な日本の小動物を保全する活動を行っている方からそのような話を聞いても、どうも半信半疑だったのです
しかし実際に調べてみると、様々な文献にもそのようなことが書いてありました
さらには、固有の生き物たちを守るため、実際に駆除を行っている場所が身近にあることも判りました

ということで、アメリカザリガニの日本固有種に対する捕食圧をようやくにして理解したおいらと、前からそんなことはご存知であった同士の方々が本日、とある自然度の高い水辺に突如出現したアメリカザリガニの駆除を行いました

この場所は今では絶滅が危ぶまれている様々な植物や小動物が生息しているため、大変貴重な場所なのです
数ヶ月前までは全く見ることの出来なかったアメリカザリガニが、どういった経緯でこの場所にやってきたのかは不明ですが、指をくわえてみていたらこの自然度の高い生態系が壊されてしまうのは時間の問題です

そこで今回は写真の罠を使い、アメリカザリガニの駆除を行ったわけです



もちろんザリガニの他にも、罠には様々な生き物が入っていました
ここにはおびただしい数のカエルやドジョウ、水生昆虫が生息しています

写真は都市部では少なくなったミズカマキリですが、実は水面に浮かんでいる赤い浮き草もまた、絶滅が危惧されている希少な植物なのだそうです

ところでタガメゲンゴロウが都市部から姿を消したのは何故でしょう?
小さなゲンゴロウは暮らしていても、大きな彼らが姿を消したのは汚染などの環境破壊だけが原因とはどうも思えません
大型水生昆虫の彼らは、驚くほどの大食漢です
したがって、十分な餌が確保出来ないと生きて行くことが出来ないというのも大きな理由だと思うのです
それはこれまで飼育してきた経験がそう思わせたところもあったりしますw

さらに別の理由として、絶滅が危惧されている大型猛禽類イヌワシなどと同じように、その場所で生態系の頂点もしくはそれに準ずる生きものだからではないでしょうか?

それにとって代わる生き物が出現すれば、彼らは生きて行けないのでしょう
もちろん餌だけでなく、いままでは王者であった彼ら自身もまた、外来生物の胃袋に入ってしまうこともあるのです



こちらは20cmはあろうかという大型のドジョウたち��( ̄□ ̄;)ナント!!
初めて見たときはウナギと見間違える程でした

これほどまでに立派に成長出来るのはなぜでしょう?
都市部ではここまで大型のドジョウが見られないのはなぜでしょう?

その答えは豊かな自然を保全することにあるように思えてなりません



こちらはおまけw
作業を終えた後、採集・観察に興じるS氏であります (。・x・)ゝ

こんな風景を将来の子供たちにも残して行くことが出来たらいいですねー
いや、かっこつけました
子供も大人も関係ありませんw
豊かな日本の自然をいつまでも経験出来ることが希望でしたm(._.)m

アメリカザリガニは子供の憧れです
小学校で命の大切さを教える時、駆除を教えるのは矛盾しているようで難しいのかもしれません
イベントでザリガニ釣りを催す時、駆除を教えるのは商売に水をさすように思えるのかもしれません

人間の都合で持ち込まれ、それでも必死に本能で生きて行く外来種に罪はありませんけど、それでも人間の後始末は人間にしか出来ないのです

実際に上手に伝えているところもあります
伝え方を工夫する努力で、矛盾は矛盾でなくなるし、商売もよりやりがいが出ることと思います

アメリカザリガニアメリカに住んでいるのが本当の姿でいいのではないでしょうか?
日本に日本人がいなくなって、アメリカ人が普通に暮らしているのはおかしいです
日本人は全滅ですか?

是非広くこのことが広まって欲しいなーと思うのは、おかしいですか?

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