POKKUN's Life

クワガタ・ゲンゴロウ・小動物飼育など

クロゲン上陸セット・F


今日は試行錯誤の末完成した、クロゲンゴロウ自発的上陸用飼育セット、その名も

“クロゲン上陸セット・F”
の紹介をしたいと思います〜P ゚ω゚)ノ

過去に実験をした、

其の壱:上陸セット    はこちら
其の弐:上陸セット・改 はこちら
其の参:上陸セット・S  はこちら

となっておりますので、ご興味がございましたら是非当時の奮闘具合も併せてご覧くださいませm(._.)m

そして今回のFはFinelのFですw 何のひねりもありませんがP ゚ω゚)ノ
ということはつまり、完成、ということです
これ以上改良はしない、ということです
永久保存板、てことですか?どうでしょう?( ゚Д゚)ポカーン
どうぞご遠慮なくブクマクしていただいてOKでございますw

それでは完成ということなので、もう一回材料から説明しようP ゚ω゚)ノ

1.コバエシャッター・ミニ(シーラケース)
2.パティシエみたいなデザートカップ・大旭化成パックス)
3.園芸用鉢底ネット(タキロン)
4.園芸用ピートモス
5.40gのおもり

以上であります (。・x・)ゝ
なお、過去の記事にておいらなりの解説をしておりますので、お暇な方はまたまた読んでくださいませm(._.)m

それでは、セット方法に参ります〜
実際に作業が必要なのは、3.の鉢底ネット(以下、トリカルネット)を使った、水中と陸場の橋渡し部分だけです
これの構造が今回のセットの全てと言っても過言ではありませんので、角度を変えてそれぞれ掲載してみました

全体の大きさはトリカルネットを縦46マス、横19マスの長方形にカットしてありますので、ご参考までw
もちろん幼虫が傷つかないように、尖った部分は御法度でお願いしますm(._.)m

ちなみに前回製作の“S”からの変更点は3点です
どの辺が変わったかは面倒なので省略w



こちらはカップに接する側の写真です
ゲンゴロウの幼虫はほんの少しの隙間でも、体をくねらせて無理矢理通ろうとする傾向がありました
そのため、そのわずかな隙間からカップのある面へ移動しているケースがしばしば見受けられました

しかし、頭の弱い幼虫くんは、元の橋渡し部分への戻るのにかなり苦労している、というか戻れない様でしたので、底に接する部分の両角を3マス×3マス切り取って行き来がスムーズにできるようにしました

また、カップ切り口に接する上部にも、両サイドに切り口があるのが確認できるかと思います
これもまたどこに陣取っていても上陸する気になった時には、すんなり上がれるようにするための工夫ですP ゚ω゚)ノ



あとはカップに湿らせたピートモスを詰めます
湿り具合は握ると簡単に団子が出来るくらいです
クワガタの幼虫をマット飼育する場合と比べると、かなり水分は多めです

これをカップの真ん中辺りまではしっかりと詰め、そこからは徐々にゆるめに詰めていきました
さらにカップが浮いてしまうのを防ぐため、40gのおもりを真ん中あたりに乗せて、コバエシャッターにセットです

そして、先ほどのトリカルネットの橋渡しを入れ、水をカップ上部ぎりぎりまで入れて完成です

ちなみにこの写真は、既に上陸し終わった状態で撮影したものです
おもりの脇のピートモスが盛り上がっているのはそのためです



こちらは、このセットを使って上陸させた幼虫たちの現在の様子です
このように、上陸したカップはセットから取り出し、乾燥防止のため小さな空気穴を数カ所開けたフタをします

最後に、このセットに幼虫を入れるタイミングですが、これは毎日の給餌の際に反応しなくなった時点です

おいらの場合は一日一回の給餌でしたが、食欲がおう盛な終令幼虫は、ピンセットにつまんだ餌を幼虫の顔先に持っていくと、すぐに顎を広げて追いかけてきました
この反応を示さなくなった時点で上陸セットに移動するわけです

セットに移動後、最初は念のため餌を入れおきましたが、今回上陸した5頭の観察ではその餌を摂食したケースは一回だけでした
一日経っても食べていない場合はその餌を取り除き、あとは上陸するまで給餌をせずに放置したところ、時がくれば全ての個体が上陸してくれました

というわけで、このセットの長所は、

1.自力でその時がくれば上陸してくれるので、上陸タイミングを見誤ることがない
2.完全に逃げ場がないため、実は上陸せずに脱走していた、といった事故が起きない
3.上陸してしまえば、あとはカップで管理できるため、羽化まで省スペースで管理が可能
4.セット内容が簡素なため、水換えや再セットにも時間がかからない

といった感じですP ゚ω゚)ノ

また、上陸の日時には個体差がありますので、個体数分のセットは必要ありません
さらに一番高価なおもりは一個あれば十分で、拒食したタイミングが最も早い個体にのみ上陸セット・Fを使用し、残りはとりあえずカップが浮き上がらないぎりぎりの位置まで水を入れた、おもりなしセットに入れておき、Fの個体が上陸したら次の個体のセットに使い回す、という感じで、試した5頭全てが無事上陸しておりますことを補足しておきますP ゚ω゚)ノ

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